観劇メモ(2019年2月上旬)
推しの出演舞台を見に行くのは、昨年の10月ぶり。
脚本演出家は初見で、「名前は見たことがある人だなー」程度の認識。
あらすじを読んだ時点での「自分には合わなさそう!」というファーストインプレッションが物凄かったので公演終盤の日程に1枚しか取らなかったけれど、結果として判断は間違ってなかったからやはりオタク特有の第六感は信頼できる。
座席は全席指定で、2列目の真ん中寄りを狙って取ったらめちゃくちゃ見やすかった。
- 場所
都内の小劇場(キャパ100席)。ここのところキャパ700〜1000規模の会場の公演への出演が続いていたから、尻に優しくない椅子が逆に懐かしくもあり。
- 推しの役どころ
他の登場人物とは明らかに違う異質な雰囲気で、揉め事の発端みたいな人。愛情が重すぎる。臆病。
- 世界観
劇中の世界は現代社会とすごく良く似ていて、でもちょっと違う世界線みたいな印象。
その辺は見ていればなんとなく分かるんだけど、はっきりと名言されるわけではないから客によっては分からない人もいるかも知れないし、それが少しややこしいストーリー面に対する理解の妨げになっているかも…。
もう少しファンタジー寄りの衣装だったらなぁ。惜しい。
- ストーリー
鬱屈としたスラム街の中の、小さなコミュニティ内の揉め事に終始している。
基本的に「群れなきゃなにも出来ない上にすぐ大声を出して他人を威嚇して暴力に訴えるバカ」と「メンヘラ」と「厭味ったらしい煽り屋」しか存在しない世界だから、些細な事を発端に当たり前のように揉め事が起きまくる。結構な地獄。
- 脚本演出
全体的に倫理観が合わない。
「頭のいい人物」として配置されているキャラクターですら作中での言動がガッカリな感じなので、これはもう書き手の問題としか……。
「こういう事がやりたいんだろうなぁ」と察する事は出来るのだけれど、今ひとつ洗練されていない。何でもかんでも(説明しなくてもいいレベルのことまで)台詞で描写するから、めちゃくちゃダレる。
主演の説明台詞がとても多く、演者の技量が足りていないのでなかなかの残念っぷり。
説明台詞は技術力のある人にやらせないと、やっぱりダメだねという再認識。
見終わった後に頭のなかに疑問符が浮かんだし見た後に心に残るものは何もなかったけれど、キレ散らかしたくなる程ではなかったかな。
そもそも前提としてハードルめちゃくちゃ下げて挑んでるからアレなんだけども……。
- 良かったところ
推しの圧倒的な存在感、推しのメリハリのあるしっかりとした台詞回し、場面場面での推しの表情の繊細さ、推しの舞台上での立ち回り、推しの悲嘆の痛切さ。
やっぱり推しは最高だなーと実感できてよかった。
推しを推し続けて6年目に突入したけど、これからも頑張れそうです。
ありがとう推し。
あと、帰りに立ち寄った池袋の油そばがおいしかったです。また行きたい。